くずきりのおはなし
出来たてがいのち
くずきりは出来たてが命です。
当店では、このくずきりを一番おいしく召し上がっていただくために、ご注文を受けてからお一人分ずつ作りお出しするスタイルを開店以来守り通しております。
葛粉は熱を加えた後、急速に水分を吸収して白濁し弾力が失われるため、葛粉の特性である弾力とのどごしの良さを最大限に引き出した「出来たて」を味わっていただいております。
こだわりの器で
茶席の点心等に使う、信玄弁当の形を応用して考案した器です。
赤と黒の塗りの上段には配合にこだわったさらりとした関東風の黒みつ。
下段にはかち割り氷を入れた中に泳ぐ、のどごしの良い食感のくずきり。
運ばれてきたら透明感のあるうちにお召し上がりください。
混じりけのない葛粉を使用
葛とひとくちにいっても、市販されているものには色々な種類があります。
葛粉…葛の根から取るでんぷん
葛でんぷん…主にサツマイモから取るでんぷん
みのわでは、葛の根から取れるでんぷんをぜいたくに使い、くずきりを作っています。
歩き疲れた人々を癒すのにぴったりのさっぱりとした甘さのくずきり。
古来よりからだの滋養に良いと言われている葛を使ったお菓子は、季節を問わず、散策での一休みに体も心もほっとできる甘味です。
「葛」のこと
葛が体によいと言われる理由は、最近では、葛粉にはイソフラボン誘導体であるダイゼインやダイズインが含まれ骨粗しょう症の軽減、血中コレストロールの低下、筋肉の緊張を緩和すると言われています。
また、血中循環をよくする作用があるとされ、肩こりの軽減に役立つとも言われています。(天極堂ホームページより)
吉野葛とは
奈良県吉野地方の山に自生している葛の根を掘り起こしでんぷんを抽出、何回も水でさらし、
寒暖の差の厳しい吉野地方で乾燥したものを吉野葛と呼んでいます。
葛は日本全国どこにでも自生しており、良質の葛粉は奈良吉野以外に九州や岩手、石川県等でも生産しています。
当店では開業以来、吉野の井上天極堂の葛を使用しています。
万葉の時代から秋の七草の一つにも数えられている「葛」。初秋頃には、赤紫の花を付けとても良い香りがします。
なくてはならないかち割り氷
当店のくずきりにかかせない氷。
昔ながらの氷屋さんの、水道の水では作ることのできないどこまでも透き通った氷を使用しています。
大きなかたまりの氷を割りながら使用しています。